人間を含むすべての生物は遺伝子により情報伝達されて生命を維持しています。

今、自分を起点に考えた時、

自分の遺伝子=父親の遺伝子+母親の遺伝子

です。

さらに

父親の遺伝子=父親の父親の遺伝子+父親の母親の遺伝子
母親の遺伝子=母親の父親の遺伝子+母親の母親の遺伝子

となります。

これはさらにずっと続きます。

今人類の起源を仮に1万年前とします。
そして、一世代の寿命の平均を仮に40年とします。

すると、1万年間での総世代は

10000÷40=250

です。

ですので、この間に存在した人の父母の数は

2^250=
1809251394333065553493296640760748560207343510400633813116524750123642650624

です。

つまり、自分を基点にして考えると途方もない数の祖先がいるんです。

今は1万年としましたが、この数は実際はもっと多いかもしれません。

自分は、これだけの数の祖先の遺伝子からできている。

こう考えると、感慨深かったり、感謝の念が沸いてくるのではないでしょうか?

そして、これだけの数の祖先がまさに今、自分の中で生きています。

だから、たとえひとりであっても、ひとりではなくいつも共に在ります。

この事実を意識して生きると、生命の神秘さと強さを感じられるのではないかと思います。