過去、考えることが苦しみを生み出すで苦しみの原因について書いています。

この時は

「思考が苦しみを生み出す」

としていました。

確かにこれはこれでその通りだと思います。

ですが、そもそも考えてしまうのはなぜか?

それは、

「考えることで苦しみを解消したいから」

です。

つまり、考えるのは「苦しみから逃れるため」であり、考えることは「苦しみを逃れる手段」なのです。。

では、苦しみとは何か?

それは、

「現実を受け入れることができなくて感じる不快で気分を害する感情」

です。

結局、現実を受け入れることができたら苦しみはありません。

・子供がいじめられて学校に行けないのが苦しい
・病気で自分の力で歩けなくて苦しい
・夫が酒乱で暴力をふるうので苦しい
・お金がなくて、生活していくのが苦しい
・子供が障害者でこれからのことを考えると苦しい
・夫が認知症になり介護の人生が苦しい
・父親が自殺をしてしまい苦しい
・etc

人それぞれ、苦しみはたくさんあります。

苦しみについてですが、大きく分けると2種類です。

1、身体的な苦しみ⇒痛み、かゆみ、しびれ、不調など身体の機能が正常でないことに起因する
2、精神的な苦しみ⇒思考することに起因する苦しみ

そして、1と2が絡み合った苦しみもあります。

例えば、胃潰瘍。ストレスが原因で生じるがその結果、胃が炎症を起こし痛みが生じます。

ただ、これの根本原因はやはり精神的な苦しみです。

1の身体的な苦しみについて、「自分でどうにかしろ」と言われても自分の力だけで対応できることとできないことがあります。

大きな怪我をしてしまったり、ガンなどの病気になって痛いのならば、病院に行き治療をして身体的な痛みを取るのが最善策です。

2の精神的な苦しみについて。

こちらは「自分でどうにかする」のが基本です。なぜなら、自分の思考が苦しみを生み出しているので自分でどうにかするしかないからです。

ただし、精神的な苦しみは他人が直接助けることはできないが、苦しんでいる人の思考を変えたり、思考しないようにするためにサポートをすることはできます。

例えば、苦しんでいる人の話しを聞いてあげたり、自分の苦しみの体験を話したり。

結局、2の精神的な苦しみの場合、苦しみの原因となることを受け入れない限り、苦しみはずっとあります。

ただ、現実を受け入れるといっても妥協とは違います。

現実をそのままにしておかなくてもいいのです。

例えば、障害のある子供がいてそれで悩んでいるとします。

まずは、今の現実を受け入れるようにします。すると苦しみは減ります。

ただ、日々の暮らしの中で苦しみはまた生じるかと思います。ですが、それも受け入れるとまた苦しみは減ります。

と同時に障害のある子供と共に幸せに生きるために何が必用かを考えます。

例えば、

・子供が将来、親がいなくなっても自立して生きれる
・子供が自分の生きがいを見いだす
・子供が友に生きる仲間を見つける
・親はできる範囲で子供をサポートする

が必用だとします。

あとは、この目標に向かい具体的な行動を考え実践します。

うまくいかなければ、やり方などを変えてさらに実践。

場合によっては必用な項目を増やしたり、減らしたり、変えたりします。

このようなプロセスを進めることで、共に幸せになっていくことに近づけるはずです。

まとめると、

苦しみを解消するためには

「まずは現実を受け入れ、自分なりの夢や目標を抱きそれに向かい一歩一歩進むこと」

です。