死については何度か書いてきました。

今回は、「死にたくなるのはなぜか?」です。

死にたくなったことがあるでしょうか?

私はあります。最初に意識したのは、小学生ぐらいの頃。

何が原因か忘れてしまったのですが、死にたいと思いました。

大人になってからも何度かあったと思いますが、理由をはっきり覚えてません。

さて、本題。

「死にたくなるのはなぜか?」の理由ですが、

・生きることが苦しいから

これが答えです。

なぜ生きることが苦しいかですが、たいていは、

・自分の思い通りにならないこと

です。

他の理由としては、生きること自体に魅力を感じないとか、いろいろあるかもしれませんが、一番の理由は、自分の望む通りにならない現実を生きるのが辛いためです。

さらにつっこんで考えると、自分の思い通りにならないことそのものではなく、「自分の思い通りにならないことを受け入れることができない」ことが理由です。

つまり、

「私の人生は、自分の思い通りにならないので苦しいから死にたい」

ということです。

もし、自分の人生が思い通りにならなくても、それを仕方がないと思えるならば死にたいとは、思わないでしょう。

「自分の人生が思い通りにならないことを受け入れないといけない」と言いたいわけではありません。

単に思い通りにならない人生を否定して受け入れないとつらいし、生きるのが苦しくなるので、それが死にたいという理由になるということを言っているだけです。

・人生は自分の思い通りにならない

これは、多くの人が経験することで珍しいことではありません。

ですので、「これが当たり前だよ」って思っているとそれほど辛くは感じません。

でも、「こんなことが私の身になぜ起きるんだ。到底受け入れたくないし受け入れない」と思っていると、辛くなります。

楽になりたいなら、受け入れた方がいいです。

あと、もう1つの視点として言えることがあります。

それは「死にたい」と思うのは「生きたい」と思っているということです。

生きることに執着し過ぎていると、生きることに失望することで死にたくなります。

いつ死んでもいいよって思っていると、生きることに執着しないので、生きることにそれほど失望しません。だから、死にたいとは思いません。

つまり、

生きたいと思ってなければ、死にたいとも思わないってことです。

さらに言えば、

生きようが死のうがそんなこと気にしてない。

こういう心持ちであれば、死にたいとは思わないんです。

これは、単に生きているから生きているだけってことです。

これをやっているのが、自然です(草木など)。

もちろん自然だって生存本能があるので生きることへの欲はありますが、生きることへの執着(生きたいと考え続けること)は全くないです。

もし、死にたいと考えないような人生を送りたいなら、生への執着をなくして今をただ生きることに徹するといいと思います。

具体的には、「今、自分がすべきこと&自分がしたいこと」に意識を注ぐことです。

人によってはそれが仕事だったりするでしょうし、子育てだったりするし、趣味となるでしょう。また、複数のことを同時にやることがそれになるかもしれません。

こういう人は死にたいとか生きたいとかは、考えてません。

ただ、目の前のことに集中しているだけです。

結局、生まれたらいつか死にます。これは真実であり、変えようがありません。

考えても仕方がないし、考えることで苦しみを生み出すなら考えない方がましです。

ただ、理屈はわかってもどうしても考えてしまうのが人間です。

ですが、それもそういうものだと受け入れてしまうといいでしょう。

すると、ふっと楽になるかと思います。

死や生など意識せず、今に生きる。すると、死にたいという思いは湧いてこなくなり、生が輝き出します。