「あいつは絶対に許さない」

こう思うような人がいますか。

今、いなくても人生で一度ぐらいこう思ったことがあるかもしれません。

私は激情にかられてこう思ったことがありますw。

でも、「許さない、許さない、許さない、…」とずっと思っているととても疲れるし、気分が悪い状態が続きます。

これはつらいことです。

時間が経過したり、考え方が変わって

「許せる」

と、すごく気持ちが楽になります。

「許す」と「許さない」、どちらが自分の気持ちを楽にするかというと、前者の「許す」です。

でも、なぜか人は「許さない」と思ってしまいそれを持ち続けてしまうことがあります。

たとえば、理不尽な殺人事件があったとします。

この時、「許さない」という思いが生じるとことがあります。もし、被害者が自分の親族だったらなおさら強くそう思うでしょう。

この「許さない」の根っこの部分にあるのは、どのようなものなのでしょう。

それは、例えば

「おまえが私を不幸にした」

というような考えです。

このような考えがあるので、許せないのです。

この中にある信念をさらにみていくと

「私が幸福であるために○○が必要だ」

です。

* ○○は殺された人

もし、

「私が幸福であるために○○が必要ない」

なら、殺された時、悲しいかもしれませんが、幸福になれるはずです。

だから、許すことができます。

これは、1つの例を挙げたのですべてが同じとは限りません。

ただし、ある考えが、ネガティブな感情を生み出し、それが許せないという気持ちを生じさせているのは、確かです。

なので、ネガティブな感情を生み出すような考えを変えることが許せる気持ちになるための近道です。

ただし、人によっては時間がかかるでしょうし、考えを変えなければ一生許せないと思います。

ここで言いたかったことは、許せないのがダメで、許すのがいいってことではありません。単に許すと楽になるってことです。

許せないという気持ちを辿っていくと、きっと気づきや洞察や発見などがあるはずです。

自分の中にある「許せない」を探求してみることは興味深いと思いますよ^^。