嫌な気持ちになることは誰にでもあるかと思います。

例えば、こんなこと。

・上司に嫌みを言われた。思い出すと腹が立つ

・親の心ない言葉に傷ついた。とてもつらい。

・いつも子供の自慢をされる。うざい。

このような嫌な気持ちになる原因は2つあります。

<原因1>

状況や経験に対し価値判断(好き嫌い、よい悪いなど)をしてしまうこと。

<原因2>

頭の中で嫌なことを思い出したり、考え続けたりしてしまうこと。

原因1と原因2の例を示すと、

・上司に嫌みを言われた。思い出すと腹が立つ

これの原因1は上司に嫌みを言われたと思うこと自体が価値判断です。上司の言葉に傷つくと嫌みに思えてしまいますが、傷つかなければ嫌みとは思いません。

これの原因2は上司に嫌みを言われて、それを思い出しそのことを考えてしまうことです。考え続けるとそれが感情を揺さぶってしまいます。

原因1と原因2を対策することで、嫌な気持ちにならないようにすることが可能です。

<原因1の対策>

状況や経験に対し価値判断(好き嫌い、よい悪いなど)をしない。

何の価値判断もしなければ、好きだとか嫌いだとか、よいとか悪いとか、そのような考えには至りません。

ですが、現実的にはこの境地に達するのは難しいかも知れません。

<原因2の対策>

頭の中で嫌なことを思い出したり、考え続けたりしてしまわないことです。

過去のことはもう過ぎ去ったことです。なのですっぱり忘れてしまえば、嫌な気持ちにはなりません。

これら2つの対策のうち、現実的なのは原因2の対策です。

嫌なことがあっても考えないようにすることは、原因1の対策に較べるとやりやすいからです。

原因1の対策は、自分の信念、思い込み、価値感を変える必要があります。

原因1の対策ができればいいですが、困難な場合も多いです。